代表 根間 玄隆さん       高木 七海 先生

「島の高等学院」は、宮古島の島内にある通信制高校で、2021年4月に開校。神奈川県にある通信制の鹿島山北高校と提携し、高卒の資格・進学・卒業までのサポートをするだけでなく、島全体を学校と見立てた様々な活動で、ここでしか得られない貴重な経験を生徒に提供します。

宮古島の通信制だからこそ学べることがある

Q 島全体を学校と見立てるとは?

根間 島の高等学院(以下島高)は、『地域で学生を育てる』をテーマに、島全体を学校と見立てて、島中で様々な学びができることを目指した通信制高校です。宮古島には様々な職種の仕事があり、島の大人達は様々な働き方や生き方をしているにも関わらず、これまで島内の子供たちはそれを見る機会があまりありませんでした。そのため、高校を出る頃には「この島には何もない」と言って出ていくことが本当に多かったのです。だけど、そうでもないよと。宮古島には本当に色々な仕事があって、先人が築いた文化歴史もとても深い。だから、学校の外に飛び出していって、色々な大人と関わりながら学べるようにと思ってこのコンセプトをつけました。これまでの取り組みとしては、クルーズ船の通訳の仕事を見学したり、海上保安庁の方々と一緒にコラボカレーを作ってイベントで地域の方に振る舞ったり、ループバスというこの宮古島を1周する観光バスに乗って、各バス停を回って撮った写真を動画にして映像祭に出したり、花火大会で地域の飲食店の方とコラボしてオリジナルメニューを開発してキッチンカーで出店させて見事完売したこともありました。

進学塾との連携により高い単位取得率と受験指導

Q 勉強や進学に関してはどのような取り組みを?

根間 単位取得率というのをご存知でしょうか?通信制高校というと、例えば卒業までに4年・5年かかることは珍しいことではなく、途中で退学することも多かった。勉強面では厳しく、公立の通信制高校は単位取得率が50%を切ってしまうという実情があります。でも、島高は、私が同時に運営する個別進学塾Rootと連携することで学習サポートに力を入れて取り組んでいて、3年連続で単位取得率は90%を超えています。Rootは大学受験の指導をする塾なので、単位取得だけでなく大学受験にも強いのが島高の大きな特長です。学び方自体が私達の時代と大きく変わってきていて、最先端の学びを子どもたちに届けられるように色々なシステムを導入しながらおこなっています。AIドリルもそのひとつで、通信制高校の子たちがいつでもどこでも学べることを目指しています。

Q かなりアクティブな通信制高校のような印象を受けますが、どういった生徒さんたちが学ばれているのでしょうか?

根間 活動だけみると、かなりアクティブな生徒が多いようにみえるかもしれませんが、島高に通っている生徒は、例えば中学の頃はあまり学校に行けていなかったり、不登校経験があったり、また半分は島内にある高校からの転校生です。なので、入学時・転校時には少しシャイだったり、消極的な部分があったりします。しかし、こうやって大人と関わりながら様々な体験をすることで、段々と顔が明るくなってきて、自分のやりたいことが思い切って発揮できるようになるのです。

Q 最後に、島の高等学院さんの今後のビジョンを聞かせてください

根間 これから島内連携企業を増やし、各種団体ともコラボして生徒たちが、島にある仕事や歴史文化を体験を通して学ぶ機会を設けたいと思っています。また、大学受験指導にも力をいれ、体験活動と進学両面で島の未来を担ってくれるような子どもたちが育つ場所を作っていきたいと思っています。

島高で学ぶ生徒の声

私はそもそも不登校で中学校に行っていなくて、今から勉強して普通の高校に進むのかと思ったら自信がなくて気分が落ち込んでいたのですが、そんな時にちょうど島高の話を聞いてここなら私もいけるんじゃないかという気持ちで入りました。島高の授業では、哲学的なことを話し合うところがすごく好きです。学校の勉強というよりは考えを深めようという部分が強い気がします。例えば、まず毎年一番最初に話し合う「あなたが思う格好いい大人とは?」というテーマで、自分は社会のことをどう感じているか、考えを深めていくのが楽しいです。

荷川取 日菜莉さん

僕は今、島高の2年生で、併設のキッズプログラミング教室でアルバイトをしています。元々は自分から人に話かけるタイプではなかったのですが、教室で子どもたちに教えてえているうちに抵抗がなくなり、今では学校のイベントなどで知らない人や観光客に積極的に声をかけられるようになりました。また自分でプログラミングを学ぶことでプログラミング的思考自身が身について、頭の回転が早くなったと思います。

福里 一志さん

僕は、不動産会社で働きながらホームルームがあるときだけ休みをもらって島高に通っている3年生です。今24歳なのですが、早くから大人とばかり関わってきたので、今高校生と関われて楽しいです。この感覚を知ることができたのは、いい機会だと思っています。

伊志嶺 智生さん

〒906-0012
沖縄県宮古島市平良西里791-3 2階TEL 0980-79-5645(個別進学塾Root内)
【公式サイト】
https://miyako-shimako.com/

琉球朝日放送ツータンTV で放映されました。

宮古島市での誌面設置場所

平良中学校(進路担当による生徒配布)
北中学校(進路担当による生徒配布)
久松中学校(調整中)

TSUTAYA宮古島店
のづ文具店
サンエーショッピングタウン宮古食品館
タウンプラザかねひで みゃーく平良店
ファミリーマート宮古センチュリー21店
ファミリーマート宮古文京通り店
宮古島市立図書館

etc 順次拡大